あらすじ
人と自然が共存する、南の島「宝海島」…。
そこには海や緑を何よりも大切にする若者たちが「ガベージ・ファクトリー」というコミュニティに全国から集まり、畑を耕し漁をし陶器を焼き、休日にはサーフィンや歌を楽しむという、自然の営みと歩調を合わせた理想的な自給自足の共同生活を送っていた。
一方、都会育ちの主人公・星村ソラは、東京の会社に勤めるごく普通のOL。
勤め先である会社では先輩社員や上司たちに意味の無い雑用を頼まれたりする、いまひとつ満たされない日々。
そんな中、尊敬する先輩・小川涼子と偶然再会した彼女は、涼子の誘いで会社を辞め、自然環境保護のための活動をするNPO法人「ブルートラスト」に参加する。
「ブルートラスト」では将来の環境レボリューションに役立つ、新燃料電池の開発情報を調査していたが、「宝海島」にその手掛かりがあることを突き止める。
自ら望んで調査のため「宝海島」へ出かけるソラ。
島では「ガベージ・ファクトリー」の面々が都会からやってきた彼女を、サーフィンと音楽と自然の幸で親しくもてなしてくれるのだった。
そんなある時、彼らが住む「宝海島」で自然破壊を伴う、大規模なリゾート施設の開発が、地元の意思を無視して、強引な手口で進められようとしていた。
いち早くその動きを察知した「ガベージ・ファクトリー」のメンバーたちは、その自然を大切にする思いとは裏腹に、開発計画の波に大きく翻弄されてゆく。
島の自然を守るべくそれぞれのやり方で抵抗を試みる「ガベージ・ファクトリー」の面々…。
そして彼らと行動を共にし、やがて「ガベージ・ファクトリー」の本当の仲間として迎え入れられるようになったソラ。
いつしか、彼らの行動は多くの人々の共感を生み様々に形を変えて、文字通りの環境レボリューションへと昇華していく。
原作:『ガベージ・ファクトリー』(中島修一著)
脚本・監督 中村拓武
本編